Life is Beautiful

主に進化生物学の理論のブログです。不定期更新予定。

引越しのチェックリスト

引っ越しの時ってとても忙しくて慌ただしくて、何をすればいいのか混乱することが多いんです。そんなときは、以下のチェックリストを参照してください。漏れがありませんように。 引越しの10日前までにやっておきたいこと*1 住所異動届、転出届(届け人の印…

TREEFINDER (2004) の掲載が取り下げられていた

TREEFINDER (2004) は、分子配列データから系統樹をグラフィカルに描くための有用なソフトウェアとして、これまで1000件ちかく引用されてきました(Google Scholar Citationしらべ): 研究者は、研究に役立つソフトウェアを作った場合には、それに関する論…

集中できる環境を創出する

この便利な時代では、なにか気になることがあったら、すぐに調べることができます。 しかし、この便利さが実は集中力や、作業の継続的な遂行を大きく妨げているのではないかとも思うのです。 たとえば、メール、アラート、SNSの読み込みなど。 かくいう僕も…

論文を投稿した

ローザンヌから戻ったことだし、仕上がった論文を投稿しました。 高知でおこなった合宿でアホほど論文が進んで大満足です。これでこの夏は3本投稿できました。次のも計算は済ませてあるので執筆にとりかかります。

ローザンヌにっき

Lac Lemanで 追いかけてlambtanilausanne.hatenablog.com 再開しました。

再投稿可のエディター・リジェクト

エディター・リジェクトとは、ジャーナルごとに数人わりあてられている編集者(エディター)が、論文掲載を監査するプロセスである「査読」の前に、著者たちに「掲載不可」と告げることを指します。 とらえ方は千差万別ですが、エディター・リジェクトは精神…

言語学と寄生虫学

我々は英語を発音するとき、「訛り」を認識し、しかもその地域ごとの特徴をある程度は理解することができます。ヒトでの実験によれば、「寄生者感染」が念頭にある(=ヒトの意識が寄生者感染によってプライムをうける)と、その訛りをより認知しやすくなる…

早期脱稿

原稿を長いこと抱えても、いいことは少ないですね。さっさとコメント依頼するなり共著者に投げるなり投稿するなり英文校閲にかけるなりをするべき。 そのためにはもちろん、さっさと書くべし…

スアレス自伝の帯文句「噛み付きは無害に近い行為なんだ」

スアレスの自伝『理由』が発売されました。 Amazon.co.jp: ルイス・スアレス自伝 理由: ルイス・スアレス, 山中忍: 本www.amazon.co.jp スアレスといえば、これまで3度、相手選手に噛み付いているヴァンパイアとして有名です。 しかしヒトがヒトに噛み付く…

論文の別刷り請求のすゝめ

「あ、この論文、うちの大学からだと落とせないな…」 そう思ったらすぐに別刷り請求しよう。 別刷りとは、著者がもっている論文・記事などのドキュメントファイルのことだ。僕は、落とせない場合にはほぼ脊髄反射でメールを送る。思わぬ議論につながったりも…

ノロウイルスとの激闘とそこから学んだこと

3月は頭から激忙でした。 3/5は翌日のための発表準備でほぼ徹夜で作業敢行。修士や卒研の後輩たちにはさんざ、「発表準備をギリギリにするな」とえらそうに言っていたわりに、先輩はこれです。でも言い訳させてもらうと、「どこまで削るか」という段階ではあ…

英文校閲会社のまとめ

英文校閲ってとても高いです。そして色んな会社があってよく分かりません。 しかし以下のウェブサイト 研究者のための英文校正比較 - 校正会社30社以上を徹底比較 はとてもよくまとめてくださっています。素晴らしい。 しかし、Uni-edit社は、科学や論文に関…

必携!海外で役立つ書類

海外に来ると、様々な場面で様々な書類の呈示を求められる。 パスポート。これは当然でしょう。ユニバーサルな身分証明証。 パスポートは必ずスキャンして、そのプリントアウトもしておく。紛失時には発行の手間が圧倒的に簡略化されることだろう。また、旅…

読みやすい文章を書く技術

僕が日本語で文章を書く上において、最も影響を受けたライター(研究者も、作家も、メールのやりとりをする友人も全て含めて)は、自分の師匠、隣のラボのK先生、渡邊芳之先生(via Twitter)、thinkeroidさん*1、そして田崎晴明先生だと思う。それは、この方…

日記は引っ越し

ローザンヌ滞在記に限っては、下記のブログに引っ越しました。Life is beautifulは、科学用にします(たぶん) Lac Lemanで 追いかけて Lac Lemanで 追いかけて

自然主義の誤謬

自然(natural world)を観察すると、様々なものの在り方、すなわち現象が人々の頭にインプットされます。しかしそれらは、「そうなるべきだった」かどうかという必然性を教えてはくれません。 自然主義の誤謬というのは、「自然ではAはBなのだから、人もCで…

Taylor (1992) 「粘着的な集団ではHelpingは進化しにくい」

viscousな島モデルではHelpingは進化しにくい - Life is Beautiful viscousな島モデルではHelpingは進化しにくい - Life is Beautiful 前にこのエントリーで、Taylor (1992)の結果について解説しました。 そのときは、相加的なペイオフについて、協力者のい…

アクセプトまでの長い道のり

論文出版というのは、書くのも大変なら、投稿してからのプロセスもまた、長く険しい道程です。 2013年の12月21日、単著の論文を投稿しました。ほぼ修論の内容だし、絶大なプログレスが認められるわけでもなかったので、3週間ほどで書き上げ、理論誌に投稿し…

ElsevierとMathTypeの相性の悪さ

Elsevier社が編集を担当するジャーナルを投稿する際には、EES(Elsevier Editorial System)を利用し、オンラインでWordファイルからpdfへのビルドを行なうのが普通です。 当然、pdfビルドというのは、Wordファイルに含まれる文字情報を落とさずに「拡張子を…

エディターが新規性を判断してリジェクトするのはヤバい!

科学論文というのは通常、投稿後にまずエディター(=原稿をレビュアーに送ったり、査読者の査読コメントを投稿者に送る業務に充てられた人)の手元に届いた後、御眼鏡に適えば査読者に回されます。もしエディターが、査読にかける必要すらないと判断した場…

科学論文を投稿するときに、やること、やってはいけないこと

Walsh et al. 2008: The do's and don't's of submitting scientific papers Comparative Biochemistry and Physiology Part B: Biochemistry and Molecular Biology やるべきこと 投稿する前に、ジャーナルのスコープとそれに関する記述を吟味すること! :…

「シミュレーションモデル」の結果に、仮説の有意性検定を行なってはならない!

White et al. 2014: Ecologists should not use statistical significance tests to interpret simulation model results Oikos ちょっと前の論文ですが。生態学のモデリングにはいくつかの方法があります。近年は、個体ベースモデルを含むstochatsticな計算…

論文を「読みたい」ならプリントアウトはするな

僕はフランスの研究室に在籍している時、幸か不幸か、論文をプリントアウトできない環境に置かれました。それでは論文が読めないのではないか? と結論付けるのは、あまりの順応性の低さと言えます。じゃあ、プリントアウトせずに読めるようになればよいので…

PolymorphとHeteromorphの違い

「多型」という表現を英語で書く時、表現には迷うことがとても多くありました。 Steven Frankは、移動分散の進化モデルを解析した"Dispersal polymorphisms in subdivided populations"という論文で、Polymorphという単語を、「無翅型と有翅型とが、単一のジ…

スイスのグラント

落ちた…。ので、自分の研究費を用いて行ってきます。ああ悔しい。ビザは取らずに行ってきます。ああ悔しい…。

もしも僕が学会懇親会前の乾杯の音頭・スピーチを執るならば

15秒で終わらせたい。

勉強の習慣

僕は中学生の頃、(英語以外の)勉強が大嫌いでした。中高一貫校の弊害だったかもしれません。一方、兄は同じ中高の3つ上の「先輩」で、成績は学年トップでした。親からも先生からも、いつも兄と比較をされていました。 まあそりゃ仕方なくて、僕は「特進ク…

数式にセンスを感じるとき

数式が入った論文を読むときは、著者の「センス」をチェックします。 たとえば次の数式 \begin{align*} H:=\sum_{i} p_i\ log\frac{1}{p_i} \end{align*} は、シャノンエントロピーの定義を与える…っぽいのですが、…気持ち悪い。次の数式はコサインやサイン…

プロとはどういうことか

この記事は、「プロ」と名乗る方々を揶揄したりする意図ではなく、日常においてナイーブに用いられる「プロ」なる言葉が、特にSNSなどにおいて、いかなる意義を孕んでいることを我々は認識すべきか、を考察しることが目的です。 最近になって、「プロブロガ…

Instapaperを使い始めてみた

blog/twitter/Facebookを始めとするSNSの真の利用価値は、情報をいかに拾うかということにある。僕はFeedlyといったRSSは全く利用していないため、こういったSNSは研究や社会、もっと広くトレンドというものを把握するうえで重要なツールとしての存在価値を…