今日、歯並びの悪かったところを抜歯した。
口内麻酔を行なってウガイをしたけど、
先生がドでかいペンチを持ってきたときはもう、
総入れ歯を覚悟した。
えらく時間がかかった。10分くらいギコギコされた。
無事とれたとき、美人歯科衛生士さんに
「時間が少しかかってしまいましたが、立派な歯が抜けましたよー。ご覧になりますか?」
と言われた時
なんとなく妊婦さんの気持ちが解った。
さて、なんて名前を付けよう…
…しかし、可愛いベイビーとは決定的に違ったのは…
抜けた歯のサイズは2センチ。長いわ。もっとコンパクトにならんかい。
出血による赤色。血は仕方ないけど、あまりにグロいわ。
総評:
かわいくねぇ。
歯科衛生士さんに「こちらで処分しておきましょうか?」と言われたので、
即答で「お願いします」。
あー。せいせいしたわ。
まぁそんなこんなで僕の抜歯はなんとかうまくいったんやけど、
ふと、友達の逸話を思い出した。
今後、その子の名前をNMBとしましょう。
それにしても、難波48ってのがあるんやね。それとは関係ないです。まぁその所以も、いずれまた。
NMBには弟がいる。
おそらく、5つくらい離れているだろうか。
NMBが5年生で、弟が1年生か幼稚園児のころ。
乳歯がグラグラしていたらしい。
痛がる弟をかわいそうに思った優しいお姉さん、NMB。
弟の替りに抜いてあげることにした。
[[Material and Methods]]
彼女はまず、指が弟の口に入らないことを確認した。
つぎに彼女は、どこからか釣り糸を用意し、適度な長さに切った。
さらに彼女は、それを弟の乳歯に結びつけた。
最後に彼女は、もう片方の末端を、
ラジコンカーに結びつけて、走らせた。
…いったい、どんな音がして、どんな抜け方をしたのだろう。
僕には想像もつかないが
見事、抜けたらしい。
弟さんはさぞかし泣き叫び
ご両親はさぞかしビックリされた事やろな。
僕がその弟ならきっと、
ラジコンカーとおなじスピードで走る努力をし、
ラジコンカーと同じスピードで走る努力を弟にされた姉の立場ならきっと、
ラジコンカーをむちゃくちゃに操作して、追跡不可能走行を強行したと思う。
とにもかくにも、僕は今日からしばらくは口内が不自由のようである。