頻度依存選択
Balancing Selectionは、おそらく性比の理論において、描写に最も成功した選択圧様式の一つだろう。これがいわゆる、進化的安定性解析だ。
いっぽう、Frequency-Dependent Selection というのは、Adaptive Dynamicsという進化的安定性解析の拡張によって、理解できた。確かに、Adaptive Dynamics理論は形質の分化をうまく表現することに成功している。
ところが、実際はあの理論は、分岐を起こさせるための理論、といったところだ。自然な理論から分岐が起きているわけではない。この両者の違いは微妙ではあるのだが、モデリングの上では全く異なる。ただのトートロジーだ。
頻度依存選択による形質分岐の理論をうまく表現したモデルが待たれる。