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Life is Beautiful

主に進化生物学の理論のブログです。不定期更新予定。

僕が卒業研究で自分の専門を選ばなかったわけ

僕の母校、京都大学には、数理生物学の研究室が1つだけある。
僕は本来、その研究室で卒業研究に従事するはずだったし、
まわりもそう思っていたと思う。
しかしそうしなかった。

とても先生にはお世話になってきていたし、
自分の意欲は充分だった。

ただし、問題がひとつあった。
研究室が、京都大学にはあっても、京都にはないのだ。
研究室は、滋賀の生態学研究センターにある。
京都大学からは大体1時間かかる所にある。

そして、もうひとつ問題があった。
京都大学理学部の卒業研究は、学外の研究センターで行えない」という規則が成立したのだ。

その「学外の研究センター」とは、生態学研究センターと、瀬戸臨界実験所(@白浜)のことを指すわけだが、
学外も何も、京都大学の実験施設なわけだから、
実質的にこの制度は締め出しに近い。

さらに、ともに生態学の研究を行なう貴重な機会を提供する実験所であったのが排除されたため、
必然的に卒業研究で生態学の研究に従事する機会は大幅に削減された。

たしかに、地理的に外部にある研究所で卒業研究を行なって「はい、卒業」というのでは面目が立たない、という体裁は理解する。
しかし、体裁は実質を整備するための体裁なのであって、
生態学の研究に取り組む学生から機会を奪うことになっては本末転倒。
実はこんなところにも、生態学が下火たる現状が見られるのである。

自由の学風、どこへやら。