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Life is Beautiful

主に進化生物学の理論のブログです。不定期更新予定。

第44回 種生物学会シンポジウム 感想

 第44回目の、種生物学会のシンポジウムで発表してきました。参加者は140名程度、ポスター発表者は40名程度で、理論研究者は僕を含めて3人だけというドアウェイ感あふるる場でした。が、このシンポは例年、合宿形式で執り行われ、とても密なディスカッションが可能です。精神的にはまったくアウェイ感を受けないどころか、とても楽しむことができます。

 来年は、九州大学の新田梢さんを運営責任者(?)とする下、九州にてシンポジウムが開催されますので是非ご参加ください。また、来年のシンポジウムの1つに、「数理生物学」のセッションが採択されることとなりました(やった〜)。どなたを招待してしゃべってもらおうか、今からワクワクします。

 で、肝心のシンポジウムですが、1つはササ・タケの生物学。これは去年、東北大の陶山先生が発表をされて、大反響を呼び、今年も引き続いてしゃべって頂くという形でした。余談ながら、「この分野は、社会生物学者が取り組めば宝がたくさん出るのではないか」と仰っていた先輩の慧眼には実に感服しました。確かにそうです。

 もう一つは、エピジェネティクス。オーガナイザーから改めてエピジェネティクスというフレームワークについてイントロを頂いた限りでは、生態学エピジェネティクスを導入する意義が少し見えにくい、というのが正直なところでした。実際、オーガナイザーによる講演の質疑において、「エピジェネティクスという言葉を用いる意義は?」といったニュアンスの質問が出ていました。
私の理解では、エピジェネティクスというのは、分子基盤と遺伝子型と表現型とを、相関関係ではなく因果関係から理解する枠組み、というものでしたので、メチル化という生化学的な定義すら知らなかった僕にとって、最終的には「何もわからなかった」というのが正直な感想です。また、エピジェネティクスという枠組みから生態学的現象を捉えることで何か新しいことが言えるのか、ということもよく理解できませんでした。もう少しじっくり直接、お話を伺いたかったです。

 明日からはGCOEの生態適応セミナーのために仙台へ飛びます。