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Life is Beautiful

主に進化生物学の理論のブログです。不定期更新予定。

*来年度の計画

休憩がてら、来年度の身の振り方を、経済面・研究面などで考えていました。

とにかくげんざい手掛けている論文を、はやく投稿しなければなりません。
アクセプトまではおそらくあと半年以上はかかるだろう、と計算していますが、希望的観測かもしれません。

6月か5月には一度、フランスのモンペリエに、セミナー発表(というか下見)をしてこようと思います。僕が行こうと思っている研究所は、ISEMというところなんですが、どの方を受入研究者としてアポをとろうか、実はとっても悩んでいます。
ただひとつ、タンポポの種子散布に関しては、実に興味深い共同研究のお話を貰っていますので、それはします。詳細は、お楽しみに。

8月は、ロンドンとヨークで続けて開催される国際学会で発表しようと思っています。

9月にはフランスに出発したいと考えているのですが、12月にシンポジウムのオーガナイザーを福岡でやるので、戻ってくることになりそうなんです。

しかし…

家を引き払うかどうか、どっちのほうが安くつくだろうか、と計算してみると、だいたい5ヶ月以上滞在⇒引き払うほうがよい、という結論になりました。

しかししかし……

その12月に戻ってくるとなると、そのとき、僕はどこを拠点として活動すればよいのか。。。荷物はどうするのか。。。。
などといった問題が浮上するわけです。更に。

学位(博士号)は九大で取りますから、いずれは福岡でまた家を契約せねばなりません。

しかししかししかし………

九大は、いずれ伊都キャンパスという僻地に引越しになります。そんとき、僕も引越ししなくちゃいけない!?
それなら、半年の間は神戸に戻るというのもやぶさかではありません…。

ーーー以下、研究の話ーーーー


いまは現実逃避するかのように、infection geneticsの勉強をしています。

これまで提唱されてきた、宿主-寄生者のモデルは、
Matching Alleles model (MA-model; 主に動物ホスト)
Gene-for-gene model (GFG-model; 主に植物ホスト)
と2種類あるのですが、Agrawal & Lively (2002; 2003)において、それらはともに「極端である」として、continuumつまり中間的なモデルを作っています。その中間的なモデルというのを、1変数で記述しているのが非常に優れた点だと思いました。
結果としては、MAモデルにおいては、原理上、負の頻度依存選択が働くため、振動が起こりますが、その周期が、GFGにおける振動周期よりもとても短いものになります。
(これはまさに、John N Thompsonが、"The geographic mosaic of coevolution"において、「多型の振動的維持仮説」と、大げさに名づけていたものです)
また、2003年のほうでは、GFGとMAとの中間モデルを構築するにあたって、「感染、認識、除去orNOT」という2ステップを設けて解析を行なっていました。

どうしても定義上そうなのでしょうが、MAモデルというのは、網羅的な計算モデルであり、なんとなくネットワーク・モデルっぽい感じがします。というか数学的にはそうなのだと思います。
網羅的計算は、エレガントではなくとも、系のあらゆる(想定)パタンすべてを計算できる点で優れています。

ただ、理論家としては、網羅的な計算も、形式的かつ統一的なフレームワークで記述できないのか、というのが気になります。

もうすこし勉強してみようと思います。