論文のディスカッションを書くのにはいつも苦労します。僕は、酒井聡樹さんの「これから論文を書く若者のために」という本で論文の書き方を学びました。
- 作者: 酒井聡樹
- 出版社/メーカー: 共立出版
- 発売日: 2006/04/06
- メディア: 単行本
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その中で僕が苦労するディスカッションの書き方に関して、まとめ書きを作りました。
僕はアナログな人間なので、論文を書く前に下のような図を紙にデデーンと書いて、項目を自己問答の形で埋めていくことにしています。
ただし、もちろんイントロなどの組立にすべて基づいていることは言うまでもありません。
(1)何を明らかにしたのか?
┣━━━━━ (イントロで導入した)仮説Xは支持されたのかどうか。
┗━━━━━ (リザルツで得られた)結果を統合する。
(2)問題解決への貢献?
┣━━━━━ (イントロで導入した)問題意識と、それに対する先行研究は?
┗━━━━━ (リザルツで得られた)結果の示唆の、その問題におけるプログレス?
(3)解決へのインパクト?
┗━━━━━ そもそもその問題を(この論文で、部分的に)解決することによるインパクト?
(4)今後の発展?
┣━━━━━ 問題を完全に解決するためには、何(調査、実験、解析)が具体的に必要?
┗━━━━━ 追加検証をすることによって取り組むべき課題?
(5)結び: 議論に依拠してメッセージを
┣━━━━━ この論文のメッセージは何だったのか?
┣━━━━━ 浮き彫りになった課題は何か?
┗━━━━━ 浮き彫りになった課題を解決するための将来的な取り組みとその展望は?