Life is Beautiful

主に進化生物学の理論のブログです。不定期更新予定。

苦労しない研究人間

僕が研究を始めて2年半になろうというところ。最初は暗中模索で取り組んでいた研究も、なんとなーくどうすれば捗るかが見えてきました。僕は全く効率主義ではなくて、むしろ山登りではゆっくりと登りたいタイプです。しかし、山をゆっくりと登るためには、明らかに準備が必要です。それに、険しい山をロッククライミングで進むのは余り好きではありません。1000m先に断崖絶壁が立ちはだかることが判った時点で、ルートを考えなおすと思います。そんな僕の根底にある精神「苦労しない」というのは、ともすれば「努力しない」と勘違いされることがあります。

全く違います。

考えてみてください。

苦労する、というのは結果論であるべきではないでしょうか?苦労すべきである、という論調はそこらへんのブラック企業と変わらないのではないでしょうか?もし同じ収量が得られるのであればラクしたほうがいいに決まっていませんか?

たとえば、「誰しも、一度は論文のリジェクトを経験して苦労すべきである」
 → NOです。一生リジェクトの経験をせずに同じ収量が得られるのであれば、そちらをとるべきです。もちろん、他者の人生との交流があるかぎりは、必ずしもNOではありません。例えば、学生を指導する時に「リジェクトを経験した後にどうすべきか」を教えられたほうが、結果論としてはよいでしょう。とはいえ、その学生の人生においてもリジェクトはないに越したことはないでしょうから、論理が破綻している気もします。

で、僕はよく「研究人間」などといった印象を持たれやすい気がします。非常に不本意です(不愉快ではない)。僕はただ、将来的にラクをしたいがために、さまざまな工夫を現在行なっているだけです。

こんなツイートをしたら、友人たちにちょっとした反響を与えたようですが、これは全て守っていることです。明らかに、そのほうが後でラクできるからです。苦労したくありません。

  • 作業時間の合計を、短くても長くても気にする必要はありません。どれだけやったか、の実をとりましょう。ノートを見返すほうがよいです。
  • 論文は毎日書きましょう。200words/dayは、行動生態学の某大御所の至言です。
  • 論文は毎日読みましょう。僕は月に100本は悠に読みます。知識の不足を感じるからメールでアラート登録(受動的)、論文で引用するため(能動的)、好きだから(感情的)。ちなみに僕は音読しても頭に入ってくるタチなので、1人で読む時は、音読することもとても多いです。
  • 使える表現はストックをためましょう。論文ですぐ使えるようにデジタル化しましょう。出典も明記しましょう。あわよくば、weblioなどで発音を聞いてリピートしましょう。発声が特に重要です。
  • (事務的な)メールはすぐに返しましょう。信頼問題に関わるからです。すぐに返せない時は返せない理由をメールしましょう。
  • 査読はすぐにやりましょう。Conflict of interestが無い限りは、だらだら査読をしても誰も幸せになりません。ちなみに僕はだいたい3日で片付けます。査読が好きだからですが。
  • 集中力を維持できる環境を創出しましょう。集中力がもたない原因を排除する努力をしましょう。スマフォの電源は切りましょう、twitterのアプリは消しましょう、Google ChromeTwitterやFBのサイトへのアクセスを制限かけましょう。僕は、図書館とかカフェとか家とか、場所をかえることで集中力をたもつ努力をしています。
  • よく寝ましょう。僕は8時間は寝ます。