Life is Beautiful

主に進化生物学の理論のブログです。不定期更新予定。

渡航前に麻疹・風疹の予防接種

関西国際空港での麻疹問題。

https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20160906-OYTET50010/yomidr.yomiuri.co.jp

[追記:ニュース記事を消さないでクレメンス↑] 何を隠そう僕は関空から、ポスドクjobへ向けて飛び立つのです。これは不安。ちょっと事前に調べてみると…

  • 麻疹は平成生まれ以降の世代では、二度の予防接種が実施されている(通称「一期」、「二期」)
  • 感染力が非常に強く、感染者と同室にいるだけでも感染してしまう
  • 基本再生産数 $R_0$ はなんと15,6という話もある*1。それだけ感染力が強い。いやこれは、強いどころではない。最強クラス
  • 発症すると大人では特に重症化しやすい
  • 風疹は、「三日麻疹」と呼ばれる
  • 特に、妊婦が感染すると非常に母子ともに危険で、特に胎児は先天性麻疹症候群を患う恐れがある

とにかくアブナイ。熱は出るわ咳は出るわ。しかし厄介なのが、まず発熱してすぐに収まって、また発熱するというところ。すぐに収まるため、風邪と誤診されやすいそうで。

でまあそんなアブナイ病気をアメリカで発症すると個体的にも社会的にも死んでしまうので、予防接種をせねばなるまい。

ということで朝から病院探し。これ、ナメてはいけません。ワクチンがある病院、むっちゃ限られてる。福岡市医師会のウェブサイトからアクセスして、西区の、どの病院で風疹を取り扱っているかを調べると…

めっちゃ少ない!*2

http://www.city.fukuoka.med.or.jp/iryou/yoboum_nis.html

朝から3,4件くらい電話してみるも、在庫がなかったり、そもそも成人には実施していなかったりで右往左往。ようやく見つけたは、ひとつのこども病院。風疹と麻疹の混合ワクチンならば在庫があると聞いて、さっそくそちらへ。

こども病院ということもあって、待合室には子連れの家族が散見された。おかげで、呼ばれるときは「λ谷・Rすけく〜ん」という感じだった。「はい」と返事すると、「あっ、すみません、お子さんかと」とすぐ謝られたけど、「は〜い!キャッキャッ」と返事するくらいの機転を持ち合わせていなかったのを反省したい。

で、診療室に入ると、院長がすこし面食らっていた。

「抗体、ありませんでしたかー(笑)」

「いや、わからないんですけど、念のため、です」

という会話で3秒で終了。

ちなみに保険適用外なので9000円を自腹で払いました。痛いな…。

でも自治体によっては、女性が無償で受けられたりもすることもあるらしい。

http://www.city.nagoya.jp/kenkofukushi/page/0000047741.html

名古屋市はそうらしい。いいなあ。

*1:つまり1人の感染患者がいたら、そこから新たに15人近くの感染者を生み出すということ

*2:博多や姪浜にはそれなりにあると思う。九大が田舎すぎるのである。。。