誤謬とは、論理的な推論上の誤りのことを指しますが、大雑把に言って、2つのカテゴリに別けられます:
- 論理的 誤謬
- 非形式的 誤謬
このカテゴリ分けは、形式的な記述が可能かどうかで分けただけなので、誤謬(に基づく論証=詭弁)を理解する上で本質的というわけでもありません。ただし学問上は、きちんと形式的に(つまりモデルで)記述できることには、「普遍性」を保証するというメリットがあると思います。
論理的誤謬(ないし、形式的誤謬)
Formal fallacy, logical fallacy,ないしdeductive fallacyとも。
論理的な誤りです。数理論理学的な表現が可能です。
論理的誤謬の例
いくつか例を挙げます。詳しい解説は今後の記事で。
- トートロジー(P implies P. Hence, P is true)
- 後件肯定(P implies Q. Now, Q is true. Hence, P is true)
- 前件否定(P implies Q. Now, P is not true. Hence, Q is neither true)
- 自然主義的誤謬(P is Q. Hence, P should be Q)
- 前後即因果の誤謬: Post hoc ergo propter hoc (P preceded Q. Hence, P causes Q)
非形式的誤謬
論理的な誤謬ではないが、論証における推論そのものに誤りが含まれていることを指す。
Informal fallacy
非形式的誤謬の例
形式的な記述ができないので、具体的な例を挙げるに留めます。