Life is Beautiful

主に進化生物学の理論のブログです。不定期更新予定。

2012-01-01から1年間の記事一覧

第44回 種生物学会プレシンポ

先日参加した、44回種生物学会のプレシンポ演者は、九州大学の丸山宗利さん。 (ウェブサイトはこちらhttps://sites.google.com/site/myrmekophilos/)好蟻・好白蟻昆虫の記載研究に関しては間違いなく日本一でしょう。私が時々アルバイトでお世話になってい…

Structured Population

「齋藤さんには、二人の子供がいます。日曜日うまれの女の子はいるか?と尋ねると、居る、という。それでは、もう一人も女の子である確率は?」 (ただし性比は0.5とする) いかにも条件付き確率の問題っぽいですね。実はこの問題も、Structured Population…

来年こそ勉強するぞ!という分野

マルコフ連鎖のための測度論的確率論。 進化プロセスを記述する上で本質的の手法ですね。情報幾何。 情報理論と進化理論の密接な関係が、Frankによって指摘されています。先駆けてそれに取り組みたい。リーマン幾何。 接続理論は情報幾何においても本質的な…

WrightのFST

いま、先日紹介したRoussetの赤本で、合祖理論(Coalescent Theory)を勉強しています。僕の解析している数理モデルはWrightの島モデルという、ノードの定めるフローがすべて等しい、空間的に一様な完全グラフ上の移動分散の進化モデルなんですが、その解説…

現在読んでいる確率論の書籍

前回、「数理生物学」のオススメ本をイッキに紹介するということをしてしまいました。 本来、ブクログというサービスを用いて、現在読んでいる本を公表するはずなのですが、はてなブログのほうが幾分もそれが楽なので、こちらで綴らせてもらいます。また、勝…

集合と位相

現代数学の根幹をなすと言っても過言ではない、集合・位相。これらの教科書は代表的には2冊に絞られます。集合と位相 (数学シリーズ)作者: 内田伏一出版社/メーカー: 裳華房発売日: 1986/11メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 32回この商品を含むブログ (1…

数理生物学の本を紹介

Twitterで、「数理生物学のオススメの本を」というお尋ねを頂いたので、この際、自分が(少しでも)読んで、勉強になった本を紹介します。数理生物学、もっと広く理論生物学において、自分で計算を行わないと、理解したことには「つながりにくい」というのが…

近縁係数

Wrightの近縁係数 .

集団遺伝学:Wright's F-statistics

近交係数 :(あるクラスから)ランダムに選ばれた個体の当該のローカスにおいて、祖先を共有するがためにホモ接合体をもつ確率。 親縁係数 :(あるクラスから)ランダムに選ばれた個体と、(あるクラスから)ランダムに選ばれた別の個体とが、当該のローカ…

これからの進化生態学

これからの進化生態学 ―生態学と進化学の融合―作者: Peter Mayhew,江副日出夫,高倉耕一,巖圭介,石原道博出版社/メーカー: 共立出版発売日: 2009/03/20メディア: 単行本購入: 12人 クリック: 82回この商品を含むブログ (5件) を見るタイトルにある通り、これ…

マダガスカルから帰国後の生態学会

ご存知のかたもいらっしゃるでしょうが、しばらくマダガスカルに居ました。その楽しさはFaceBookにちょこちょこ綴ったのですが、現在は生態学会を終え、エコカップではチャレンジクラスにて優勝しました。実家に帰宅。体調は最悪です。いまカレンダーを見る…