2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧
論文さがす ダウンロード プリントアウト 読む という(通常の)工程のなかで、3.からは卒業しました。次はダウンロードもやめたいです。具体的には、「読むためだけにダウンロード」はやめたいです。 そのために論文管理ツールがあるのでしょうが、現在は E…
Group selection and kin selection: formally equivalent approaches. Marshall (2011) Trends in Ecology and Evolution. Inclusive fitness theory, summarised in Hamilton’s rule, is a dominant explanation for the evolution of social behaviour. A…
ここは、本論文が数学的な構造を紹介するという主旨のためか、けっこうあっさりまとめられています。 著者自身は、進化ゲーム理論と包括適応度理論とは、ただの意味論的な違いしかないという疑問にはNOと答えたいということのようです。ネットワーク上での協…
さて、前回書きそこねた補遺です。 「確率\( p_C \) で戦略 \( \mathcal{C} \) をとるタイプ」を協力者、「確率\( p_D \)で戦略\( \mathcal{D} \)をとるタイプ」を裏切り者と呼ぶことにします。戦略ごとのペイオフを行列表示すると です。 戦略\( \mathcal{C…
自分が査読して、リジェクトされた論文が、別のジャーナルに掲載されていて、自分(や他のレビュアー)のコメントがほとんど反映されていないのを見てしまった。自分がdevoteした時間は一体なんだったんだろう…。「そのジャーナルにはふさわしくない」という…
弱い淘汰の定義と必要性 包括適応度理論*1では連続的な表現型値が仮定されます(量的形質ということ)。その場合、協力者、とは、確率\( p_C \)で協力行動をとる者のこと、裏切り者、とは、それよりも低い確率\( p_D \)でしか協力しない者のこと、と定義され…
ただいま、神戸に帰ってきております。実家のルーターが壊れていて、しばらくインターネットが出来ていませんでした。 さて、Traulsen (2010) Evolution. の続きです。頻度依存性。 2. Frequency Dependence. 一般の、協力vs裏切りのゲームにおける利得行列…
自分が書いた査読レポートって、できてすぐは満足するのに、(他のレビュアーのコメントと比較することによって)後からは黒歴史になりますね…。著者に申し訳なさすら感じる。
Traulsen (2010) Evolution. つづき: なぜか前回途中から、丁寧語が崩れてしまっていました。数式を説明するときは丁寧語にしたほうが(教科書っぽくなく)講師のスタイルっぽくて好きなのですが、どうしたものか。とりあえず、丁寧語で進めます。ただし、…
グループ淘汰と血縁淘汰の「等価性」に関する2つの論文 Mathematics of kin- and group-selection: formally equivalent? Arne Traulsen (2010) http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/j.1558-5646.2009.00899.x/full Group selection and kin selecti…
はてなブログ http://lambtani.hatenablog.jp/ を登録しました。数式が多い論文の解説はブログの方で行おうと思います。いつかは完全引っ越しするかも…。
*MathJaxを用いて、数式入力をおこなっています。スマートフォンからの場合、PC版でアクセスしていただくと、きれいな数式をご覧になれます* 集団がviscous「粘着的?」であるとは、生まれたパッチからの移住が100%ではない(必ずしも全員は出て行かない)…
集団がviscous「粘着的?」であるとは、生まれたパッチからの移住が100%ではない(必ずしも全員は出て行かない)ことによって、選択の対象たる相互作用が局所的(=血縁者間で)起こるプロセスを、いいます。viscousな集団においては、helping(コストを払っ…