出版社エルゼビアは、EES(Elsevier Editorial System)という独特の投稿システムを採用しています。今回、新しく論文を投稿しようと思ったのですが、原稿ファイルや画像を送ろうとしたら、何度もエラーに見舞われて、5時間以上を無駄にしました。
その症状はこんな感じ。
多くのジャーナルは、著者情報などを入力したら、最後にはAttach Filesというセクションで、
・Manuscript(原稿ファイル)
・Figure(図ファイル)
・Cover Letter(カバーレター)
などをアップロードする(ジャーナルによっては、レビュアーの提案書、ハイライトなどの送付も義務付けられる)。
そのアップロード後に、それらを一枚のpdfファイルとして、編集委員に送る。
が、その「一枚のpdfファイルとして」というところでコケた。
何度アップロードしても、"PDF build error"というメールが届き、投稿が完了しない。
そのときは、原稿はdoc形式、figはpdf、カバーレターはdoc形式にしていました。
6回失敗したところで、少しやり方を変えてみる。まず、ブラウザをchromeからfirefoxにかえてみた。ダメ。
次に、別のパソコンからやってみた。おお!!いけた!!安心してビルドされたpdfをみてみると、数式に現れるすべてのマイナス記号(-)が消えていて、数理展開が意味不明になる…。やりなおし。
この問題は今回のエルゼビアシステムとは全く別で、mathtypeで”-”と打つだけではだめて、macの場合はoption+"-"としてやらないと、正しいマイナス記号にならないようだ。
ということで、すべてのマイナス記号を打ち直し。なんて非生産的な…。やはりTeXのほうがいいですね。
そしてそれを終えて、"再"投稿を試みる。ビルドする。エラー。エラーメールが届く。
ビルド。エラー。メール。
ビルド。エラー。メール。
実にこのやりとりを20回ほど続けたところで、また作戦をかえてみる。
まず、すべてのアップロードしたいファイルを、ターミナルから圧縮して、tar.gz形式にして投稿したら、ファイル形式でリジェクト。リジェクトという文字を見たときは少し切なくなった。
これを何度か試すもだめ。zipにしてもだめ。
最後の手段。すべてのファイルをpdfにし、zipにまとめて圧縮、firefoxで、成功したマシンを使って試してみた。
いけた!!!!実に26回めのビルド。今日はエルゼビアからのメールでフォルダが埋まってしまっています。なんてリア充。全部内容おなじやけど。
LaTeXユーザーが投稿するときも、同様のエラーが報告されていたのでググってみてほしい。とりあえず、wordはもうやめてすべてpdfでやりとりするのが無難だと改めて実感した。今後も、投稿はすべてpdfで行おう…