既にご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、上記のように、web上での公開講演を実施しました。
もともとは、オフライン、すなわち研究所の中で、“オープンキャンパス”よろしく、40人程度の聴衆の前で話をするという会になるはずだったのですが、ご存知のとおり、COVID-19の影響もあり、会は中止。
しかしacademistの方々のご協力と、私含める演者、プログラムのディレクター達の意志もあり、Zoomを用いたオンラインでの開催となりました。
- 事前登録制(今回はなんと1500人も!)
- コメント欄で自由に交流してもらう
- 発表一人あたり、コメンテーターひとりと、ファシリテーター(academist社の方)を立てる
- Q-A機能を用いて、質問を受け付ける
- 内容は、ベーシックな部分。研究のコアな部分には深入りしなかった(←僕は、ですが)
- 事前に希望した者に、Zoom上で“登壇”してもらう(テレフォンショッキング的な)
そこで得た経験をシェアすることは、今後のアカデミア全体においても有意義なものになることかと思いますので、端的に雑感・印象、そして事前に心配していたことと現実の対比をまとめます。
0. 全体の感想
とにかく、楽しかった!
チャットサービスも、QAサービスも、いままでに全くおこなったことがない試みでしたけど、ライブ感があってとってもよかったです! なんなら普段の学会やアウトリーチ会の発表後よりも、とてつもない達成感を感じます。
1. コメント欄、荒らしが出ないかなぁ
結果的に、素晴らしい、本当に素晴らしいチャットルームでした。盛り上げてくださって本当に感謝します。
- 8888... :拍手です。
- www... :草。笑ってることを表す記号です。
そしてみなさんの質問が的確であり、食いつきの素晴らしいことよ…。本当にありがとうございました。
2. えっ、1500人もいるの?めっちゃ緊張するんちゃう…?
結果的に、まったく緊張しませんでした。市井の顔が見えないというだけで緊張しないのですが、反面、ファシリテーターやコメンテーターの方々(つまり味方ですね!)の顔が見えるのは、安心できました。
3. スムーズに進むの?
Zoomの機能を駆使して、academistの方々が大変すばらしい運営をしてくださいました。これは、オンラインでもできた!Zoomだからできた!という、演者である私のちからではなく、academistの方々のおかげです。ありがとうございました。
4. Q-A難しそう…質疑応答、成立するの?
今回は、ZoomのQ-A欄に寄せられた質問を、ファシリテーターとコメンテーターが拾い上げて読み上げ、演者が答える、というスタイルになりました。 すばらしい質問がたくさんきていて答えられなかったのは残念ですけど、
- 学会でやってしまいがちな、なが〜く冗長な質問、がない。
- みんな、普段の挙手よりも積極的に質問をしてきてくれる。匿名・顔の見えないことのメリット!!
とはいえ、学会とはちょっと性質が違う(個人の研究のコアには触れない)ので、一概に比較はできないんですけどね。
5. スライドの準備のtipsは?
- 著作権には、最大限の注意を払いました。いらすとやバンザイ。それ以外は、Macのビルドインの図形、絵文字、自分で作った画像、を多様しました。
- それ以上に大変なのが、普段と違って自分のトークのなかのリズムがつかみにくい、ということを覚悟することです。無難な構成としては、ポインタを用いずに説明できるスライドを(オンラインでなくても)作るべきです。
- 配色にも注意が必要です。
- 時間配分が難しいです。けっこう、早口になってしまう可能性が高いです。意識して、ゆっくり、身振り手振りを使いながら、話すべきだと思いました。
6. ジョークは?
滑っても大丈夫。盛り上げ番長がいるかぎり。
7. Any advice?
Have fun!