勉強と研究は異なる活動です。でも勉強なくして研究はできません。「研究とは違って、勉強は創造的でない」という主張は、個人の価値観を否定し得るものであり、たとえ勉強が嫌いで苦手で祖先の仇であったとしても、行うべきではないでしょう。
勉強せずに研究ができるというのは、果たして唯一の創造的な活動でしょうか?他者の価値観を否定することは創造的でしょうか?人生は研究だけなのでしょうか?
さて、そんな私は、情報理論という分野にドハマりしています。情報理論とは何かと言われるととても難しいのですが、集合(ものの集まり)の組成を測定するための手法である、という特徴付けは可能なように思います。でも、なかなかそれを実感する機会とか、そういう研究者と交流する機会が限られていて、悩ましいものです。
来年は、その情報理論を友人達と勉強し、新しい研究を進めていきたいと思っています。簡単なことではありません。任期も限られているし、論文は書かねばなりません。でも、楽しく勉強することを通じて身につける素養は、研究に直結しなかったとしてもとても価値あることだと思うし、私の人生を輝かしいものにしてくれると思います。
学友、ともに学ぶ仲間いてこそのものですが、楽しみながら、勉強も研究も続けていきます。心身の健康を保ちながら。