Life is Beautiful

主に進化生物学の理論のブログです。不定期更新予定。

2011-01-01から1年間の記事一覧

頻度依存選択

Balancing Selectionは、おそらく性比の理論において、描写に最も成功した選択圧様式の一つだろう。これがいわゆる、進化的安定性解析だ。いっぽう、Frequency-Dependent Selection というのは、Adaptive Dynamicsという進化的安定性解析の拡張によって、理…

進化遺伝学(Maynard Smith著、原田祐子・巌佐庸 訳)

[書評] 進化遺伝学 第3章 二倍体集団における進化 有性生殖する集団の、特に充分個体数の大きい場合の進化を考える. ここでの目標は主に、定性的に(しかし量的遺伝学的に)遺伝子の広がり方を知る事にある. 初めに、ハーディ・ワインベルグ平衡の導出、ワー…

進化遺伝学(Maynard Smith著、原田祐子・巌佐庸 訳)

進化遺伝学 理論生態学者ならば一度はお世話になったことがあるであろう、ESSなる概念の「創始者」、Maynard Smithの古典的名著. 私はあまり本筋通りの王道学修を行って来ていない上、出身が理学部の(4年生から)数学系であり集団遺伝学をきちんと学んだ経験…

ニュートン法

統計科学の勉強会。ニュートン法の解説。 2次元以上になるとそう簡単ではない(微分係数が行列になるので)けど、 原理を理解しておくのとそうでないのとでは全く違うと思う。