Robert Triversがこんな本を書いていたのですね。
The folly of fools: The logic of deceit and self-deception in human life
The Folly of Fools: The Logic of Deceit and Self-Deception in Human Life
- 作者: Robert Trivers
- 出版社/メーカー: Basic Books
- 発売日: 2011/10/25
- メディア: Kindle版
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僕は、修士課程の2年間で、自分に身についたことと、身につかなかったことを、よく理解しているつもりです。
身についたのは、議論のしかた。研究のしかた。論文の書き方。発表のしかた。ベースとなる素養と言えるかも知れません。
一方、身につかなかったのは、共同研究のしかたでした。うちの指導教員は、僕を完全放置して(くださって)います。彼と議論するのは、4ヶ月に一度くらいです。
いっぽう、別の同期などには彼は毎日のように話しかけに行きます。僕の部屋には、それこそ半年に一度くらいしか来ませんが。。
そういうわけで、僕は自分のモデルに現れた問題を自分で勉強し、解決し、発表し、論文にするという作業に打ち込めています。
いい意味でも悪い意味でも、孤独にやっていました。
しかし、それゆえ人と一緒に研究する方法がわかりませんでした。
しかしモンペリエに来てから、
Pierre-Olivier Cheptouラボに滞在しつつ、
Olivier Kaltz,
Simon Fellous,
Sylvain Gandon,
Sebastien Lion
といった研究者たちにアポを取って会いに行き、議論を交え、共同研究をすすめるという楽しさを感じられるようになってきました。
自分のアイデアを持ち込んで、議論して、さらにはそれを実験してもらおうという浅ましさが身についたようです。
それはもちろんモンペリエという研究環境がひとえに僕のプロジェクトにとって理想的だからという理由もあるのですが。
モンペリエに来て、本当によかったと思っています。年が明けたら、また来ます。ひとまず帰国は3週間後です。